八重桜の社紋

海洋散骨を選ばれた方々の声

父の希望を、家族で叶えることができた

父が元気なうちに、亡くなった後のことを少しだけ話したことがありました。

その時は、まだ現実のこととして深く考えていたわけではありません。ただ、父の中には「お墓にこだわらなくてもよい」「海に還るのもよい」という思いがあったようです。

実際に父を見送る時期が来たとき、家族として迷いがなかったわけではありません。親戚にどう説明すればよいのか。これまでの供養の形と違ってよいのか。考えることはたくさんありました。

それでも最後に支えになったのは、父自身の言葉でした。

本人が元気なうちに話してくれていたから、家族は「父の希望を叶える」という気持ちで決めることができました。亡くなった後に家族だけで一から考えるよりも、ずっと心の負担は少なかったと思います。

終活は、死後の準備というより、残る家族が迷わないための対話なのだと感じました。

座談会で寄せられたお声をもとに、個人が特定されないよう再構成しています。