これまでの取り組み
神社を、あるべき姿へ。
暮らしのなかで、神社ができること。

暮らしのなかに、
神社の役割を取り戻す。
自然を敬い、日々に感謝し、人生の節目に手を合わせる。
神社は、人々の暮らしとともにありました。
その役割を、いまを生きる人の支えとして受け継ぎたい。
和布刈神社は「神社をあるべき姿へ」を軸に、
由緒、言葉、空間、そして日々の営みを見つめ直してきました。

由緒を見つめ、整える。
御祭神、御神宝、創建の物語。その一つひとつを読み直し、和布刈神社が大切にしてきたものを「導き」という言葉に整理しました。
潮の満ち引きを司る瀬織津姫。道先を導く満珠・干珠の伝承。受け継がれてきた由緒を、参拝する方の暮らしとつながる言葉でお伝えしています。
神紋、授与所、授与品、お見送りの営みまで。すべての取り組みを、この「導き」から考えています。
和布刈神社の由緒
祈りの場と、授与品を整える。
2018年2月から中川政七商店とともに、経営と神社の在り方を見つめ直しました。2019年12月には、由緒に基づいて神紋、授与所、授与品などを新装しました。
授与所のテーマは「影と光」。中央に据えた御神体の一部「受け岩」に御守を重ね、神職が鈴を振り、御魂をお分けしてお渡しします。
授与品は、再生と始まりを表す白を基調に。日常へ持ち帰る御守にも、神社の由緒と祈りがつながるように整えています。
意匠に込めた想い


お墓や、お見送りの悩みに寄り添う。
お墓を継ぐ人がいない。家族に負担を残したくない。そうしたご相談に向き合い、2014年9月に海洋散骨を始めました。神前葬や散骨後の慰霊祭を含め、お見送りの前後を支える営みを整えています。
海へ還った後にも、手を合わせる場所があること。生前のご相談からお見送り、その後の御供養まで、ご本人とご家族の想いを伺いながらお手伝いします。
大切にしてきた物や住まいにも感謝を伝えられるよう、思物供養・空家供養にも取り組んでいます。
海洋散骨と御供養
神社を支える人を育てる。
何を学び、どんな役割を担い、どう成長していくのか。働く人が先を描けるように、等級・役割・評価・報酬をつなぐ人事制度を整えています。
神職一人の経験だけに頼らず、学びや作法を組織で受け継ぐこと。ご相談に向き合う力を育て、安心してお参りいただける日々につなげています。
人材育成とビジョン
ほかの神社と、学びを分かち合う。
2022年6月、和布刈神社で培った経験をほかの神社と分かち合うため、株式会社SAISHIKIを設立しました。掲げる言葉は「神社の可能性を拡げる」。
それぞれの神社の由緒と、地域の人々が抱える課題を結びつける。弔い、由緒の表現、食の場、人事制度の支援を通じ、神社が暮らしのなかで役割を果たし続ける仕組みづくりに取り組んでいます。
2025年10月には、高瀨和信が一般財団法人神社復興財団の代表理事に就任。神社文化を未来に受け継ぐため、活動の輪を広げています。
これまでの歩み
- 2009
受け継ぐことから
高瀨和信が和布刈神社に奉職。地域と神社のこれからを見つめ始める。
- 2012
日常に必要とされる神社へ
正月の参拝だけに頼らず、暮らしの課題に向き合う神社の在り方を考える。
- 2014
お見送りの悩みに向き合う
9月、海洋散骨を開始。神社が担う弔いを、いまの暮らしの課題とつなぐ。
- 2018
経営と由緒を見つめ直す
2月、中川政七商店との取り組みを開始。経営の診断、ビジョン、中期計画、言葉、人事制度を整理。
- 2019
「導き」を、かたちに
12月、神紋・授与所・授与品などを新装。神社の由緒と、参拝の体験をつなぐ。
- 2022
経験を、ほかの神社へ
6月、株式会社SAISHIKIを設立。和布刈神社で培った仕組みの共有を進める。
- 2025
文化を未来へ受け継ぐ
10月、高瀨和信が一般財団法人神社復興財団の代表理事に就任。
- 2026
実践を社会へ伝える
3月、NIKKEI THE PITCH GROWTHで準グランプリ・ストライク賞を受賞。神社の取り組みが新聞・テレビなどで紹介される。
取り組みの紹介:2026年10月時点

高瀨 和信
和布刈神社 三十二代 禰宜
株式会社SAISHIKI 代表取締役社長
一般財団法人神社復興財団 代表理事
1985年生まれ。皇學館大学神道学科卒業。2009年に和布刈神社へ奉職。「神社をあるべき姿へ」を掲げ、由緒を起点に、授与所・授与品の新装、弔い、人材育成に取り組んでいます。
2022年にSAISHIKIを設立。和布刈神社で培った経験を、ほかの神社へとつなげています。
